今日は運転手で
いいんだ。

ここから始めるんだ。

劣等感は少しずつはぎとって行ってやる。

「あ、彼女とか呼んだら殺すから」

「いません」

言って、周防は短くため息をつく。

「ルームシェア、終了したら、自分がなってやろうかなって思ってやって」

あたしは振り返って、相変わらずきっちり整えてる、周防の髪に手を伸ばした。

「いい?」

周防は、ちょっと嫌そうな顔をしたけど、あたしは構わずにかき混ぜた。

自然な感じ。

可愛いよお。

「それまでに、周防さんのこと襲っちゃったらごめんね」



                                       おわり
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