〜真実と嘘〜

「誰だ」



低く鋭い音也の声が響いた。



「......」




わたしは三人の顔を見るのが怖くてうつむいてしまった。



「おい、顔あげろよ最低女」



「あげれねぇよな?いまだに琴音のこといじめてんのお前だもんな?」



違う..違うよ?
ねぇ、音也、椿...


「...あたしじゃないってゆってるじゃん」


いまだにってなに...

私最初から何もしてない...


「はぁ?じゃあ、誰なんだよ、お前以外にいねぇだろ?」


奥でガタガタ私を見て震えている姫宮琴音と目があった




それも演技、全部自作自演...そこまでしてみんなを苦しめて楽しいの?
私は別にいいから、みんなを苦しめないでよ....



「ひっ...!!...こ、怖いよ音也..つ、椿...!!」


「早く答えろよ!!お前以外にだれがやるっつってんだよ!!」


いい加減気づかないのかな。



「その子の全部自作自演だよ。..みんな騙されてる。」


椿の表情が変わった。


「お前...!!ふざけんな!」


ードスッ

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