〜真実と嘘〜
NO2
それからというもの、黄龍のメンバーは遅刻せずに毎日学校に来ていた。
学校にきても、もう私の答えは決まってる。
それはそうと、今まで学校に来てなかった黄龍の幹部メンバーが学校に来たことによって、緑龍派と黄龍派で対立しているとか。
昔から二つの族は仲が悪いって言うし。
「キャー!黄龍様よ!」
「一翔様ぁ〜!!」
「裕也様クール!」
「千ちゃん鶴ちゃんこっち向いてぇ~!」
「こうたくん今日の予定空いてる~!?」
みんな必死だなぁ
「なにが黄龍だよ、まじであとから来たくせにしゃしゃんなっつーの」
「ほんとほんと~、しかもあそこ女たぶらかしたりしてるらしいよ~」
「やっぱ顔だけかよ、低レベルの族はまじ無理~」
顔だけ?あの人たちが?
なわけないじゃない。
あそこまでしっかりしてる族はないわ、一人の女に騙される族と違って...
「うるさい、ぐちぐち陰で言うなら黄龍に直接言いなさい」
気づいたら口が動いていた...
「な、なによっ!?」
「裏切り者のくせに!」
「次は黄龍の姫になろうとでも思ってるの!?」
パンダ女たちの顔が真っ赤になっていくのが分かった
「ハイハイ~そこまで~!」
「「僕たちの可愛い柑菜ちゃんいじめないで~?」」
「.....」
「美人が勿体ねぇぞ!」
どこから現れたのかと思った。
今の話聞かれた...??
下手に肩を持つと変な期待をさせてあとあとしつこいのは嫌だ
気づいたらパンダ三匹はいなくなっていた。
「今の聞いちゃったよ~!!僕たちかばってくれたの~!?」
ほら....ね。
「違うわ、陰口が嫌いなだけ。」
こんな見え見えの嘘、気づくはずだ。
なんで私はあそこでいつもなら黙ってたはずなのに、口が動いちゃったんだろう。