〜真実と嘘〜
千side
「僕...柑菜ちゃんに姫になってほしい...」
気づいたら僕はそう言っていた。
なんでかはわからない、でも信じたいと思った、柑菜ちゃんの人を信じる気持ちを取り戻してほしいと思った。
なにより、ほおっておけなかった。
そんなことを考えながら柑菜ちゃんのほうを見ていたら...
「あなたたち双子に何があったかは知らないけど、私には関係ないから。双子?....君」
.....!!
柑菜ちゃんは気づいてる、僕たちが本当は.....
聞いてほしい、僕の過去を...
本当の俺を...。
柑菜ちゃん、君は僕たちに少し期待しちゃってるよね、そんな感情に気づいてないのか、気づかないようにしてるのか。
早く僕たちが信用させてあげるからね。