Wエースの恋物語
「何やってんだ、お前ら」
えっ⁉
『やっ、大和くん⁉』
『やばっ、行こっ!!』
「えっ、うそ、大
-----ズルッ
!!!!!
「きゃーーーーーっ!」
-----ドサドサーーッ
うぅっ…いたっ…
「って…………」
くない⁉
えーーーーー!!!
「や、大和…」
うわぁぁぁぁ、サイアク!
よりによって大和だよぉぉぉぉ!!
下敷きにしちゃったぁ…
落ちたとこ見られるとか、恥ずかしい…
「片山…」
「はっ、はいっ!!!」
「バカヤロー!!試合前に問題起こして部活停止になったらどーする!!」
ですよねーー
「すいません…」
はっ!!
「大和、怪我してない⁉」
「ああ」
「よかったー」
あーもう、私のバカっ!
試合前の選手に怪我させるようなことさせてどうすんのよーー!
「お前、マネージャーの必要性を証明したいのか知らねーけど、備品なら予備があんだろ。無意味なことすんな」
「う、うん…そうなんだけど、このナンバリング4番だったから…」
「はっ…?」
「これ梶先輩のユニフォームでね、裏に四葉のクローバーがついてるの」
「…!」
「多分彼女さんがつけたんだと思う。先輩、これ着るときここを嬉しそうにおさえてたから」
きっと、彼女さんが梶先輩のことを思って付けた大切なもの…
「だから、このユニフォームだけはなくしちゃダメだと思って…」