Wエースの恋物語

忘れたいのに…



---キュッ、キュッ



----ガラガラ

「り、凛ちゃん⁉」

「あっ、おはようございます!梶先輩、桐谷先輩!」

「今朝はやけに気合が入ってるね…」

「はいっ!私、これからますますマネージャーの仕事を頑張るって決めたんですっっ!」


体を動かしてれば、余計なことも考えなくてすむっ!!

大和のことも忘れられる……っ


「ほ、ほどほどにね〜」

「は〜い」


ボール磨きに、ドリンク作り、あとはタオルとナンバリングを……


「………、おい煌」

「ん?」

「片山のやつ大丈夫か?妙にはりきってるけど」

「大和」

「あいつ、昨日倒れたばっかだろ。ちゃんと気にしててやら「わかってんだよ!!!!」


えっ?

煌?大和?

「なんでお前が凛のこと気にすんだよ(ボソッ)」

「あ?何か言っ…っておい!」


2人が揉めてるところ初めて見た…


「なんだなんだぁ?お前ケンカか?」

「まさかのゴールデンコンビ解散の危機とかっ⁉笑」

「んなわけねーだろ!」

「「うっ、ごめんごめん!」」


なんか、煌も大和もピリピリしてる…

なんでだろう…


(これでいいんだよな……?なあ、煌)


そのまま朝練は終わり、授業をほったらかして2人の揉めた原因を考えたけど何も出てこなかった……



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