桜龍~青龍の騎士~
……あそこにいるのは…仙石綾斗っ!?
「っ…しまった…!!」
僕としたことが…これじゃあ、
桜ってバレちゃうじゃん……最悪っだ…
ガシッ!!
ビクッ
満「捕まえた♪」
「…あ」
『やっと捕まえた…』
「っ…!!」
違う…満はあんなやつとは違う!!
仙石綾斗が居た方向に目を向けたらもう居なくなっていた。
「…はぁ………はぁっ…」
満「桜ちゃん?震えてるよ?」
「…だ、大丈夫!!」
……アイツはもう居ないよ…落ち着こう…
「…ふぅ…って…あれ?」
満「ん?」
「…階段…上がってくる…数人。」
愁「え~めんどくさ。」
仙石綾斗じゃないよね?
「……」
ガクンっ
「あっ…」
足に力が入んない…
ぺたんっ
…立っていられないの…!?
空「龍!?」
「あはっ…ごめん…」
立って…誰か来ちゃうんだから…!!
満「…立てないの?」
「…違うよ~」
蓮「嘘吐くな、震えてんじゃん。」
…情けない…皆を護るのが僕がここに居る意味じゃん…なのに…
階段を上がる音が近くなってる…
「…降りるか…皆はここに居てね~」
満「え!?何で?」