幼なじみが、先生で。
2度目の初恋
望まない再会
「ねぇ、蒼ちゃん!」
「どうしたの?海里」
口癖だった。
いつも何かあったら蒼ちゃん、蒼ちゃんって。
蒼ちゃんのそばにいつもくっついてばかりいた。
「海里と蒼くんはホントに仲良しね」
お母さんが呆れるくらい蒼ちゃんのそばにいた。
「うん!蒼ちゃんは海里のお兄ちゃんだもん!」
「海里は僕の可愛い妹だよ」
そう言って、優しく笑ってくれるの。
蒼ちゃんの笑顔が大好きだった。
< 1 / 204 >