幼なじみが、先生で。





「わ〜!海里ちゃん可愛い」

「辻宮さんすっっっごく似合ってるよ!!」


「あはは……どうも………」


「辻宮さん動かないで!」


「あ、うん」



せっかく誰もいない女子更衣室で着替えたのはいいものの「メジャー教室に置いてきちゃった」と言われ、無理矢理わたしまで教室に連れて来られてしまった。


そしてクラスメイトの前で公開処刑。

なんでわたしがみんなの前でメイド服を着てる姿を晒さなきゃいけないの……。

ここまでくると罰ゲームとしか思えない。



「…………よしっ。辻宮さんありがとう!終わったよ」


「ほんと!?」



ようやく解放されるのだと、ホッと安堵の息を漏らした。



その、ときだった。



ガラッと教室のドアが開き、突然クラスの女子たちの歓声が響く。


< 112 / 204 >

この作品をシェア

pagetop