幼なじみが、先生で。
まだ、かな………?
数でも数えておけばよかったかも。
1秒がとても長く感じる。
「ん、いいよ」
ようやく聞こえた遥からの合図。
そっと目を開くとすぐに遥の言っていた罰がわかった。
「これ……」
青いシーグラスのネックレス。
さっき手芸部の店で見たものだ。
わたしの首にしっかりと下がり、光を反射して光っている。
「それでもつけて反省しろ、バーカ」
ベッと舌を出して不機嫌そうな顔をする遥。
反省って……ただのプレゼントじゃん。
いらないって言ったのに……遥は優しいから買ってくれたんだ……。
遥からのプレゼントなら大事にしたい。
でもーーー。
「ごめん、これ……貰えないよ」
せっかくつけてくれたネックレスを外し、遥に差し出した。