幼なじみが、先生で。
「ブスにブスって言って何が悪いんだ」
っ……。
あなたは誰………?
こんな蒼ちゃん……知らない………。
わたしが知ってる蒼ちゃんはとても優しくて爽やかで、笑顔がとても素敵な人。
こんな怖い顔の蒼ちゃんなんて知らない。
会っていないこの数年間にいったい何があったっていうの………?
「蒼ちゃん昔わたしに言ったよね?遠くへ行ってくるって」
「あー、そんなこと言ったか?」
「どこに行ってたの?」
「お前には関係ねぇよバカ」
そう言ってわたしからフイッと視線を逸らす蒼ちゃん。
そんな蒼ちゃんを見て、たまらず袖を掴んで詰め寄った。
「関係あるよ!!わたし蒼ちゃんは……その………幼なじみでしょ?…………聞かせてよ……」
袖を掴む右手が震えてくる。
知らない男の人に話しかけているような気分だ。
答えて、蒼ちゃん………。