幼なじみが、先生で。
君の隣
小さい頃から蒼ちゃんの隣に居るのはわたしだった。
蒼ちゃんの隣はわたしの特等席。
それはこれからも先もずっと変わらないと信じて疑わなかった。
だけど時の流れは残酷だ。
全てがそのまま進むわけではない。
会いたいのに、会えなくなったかと思えば、今度は近くにいるのに遠い存在。
手を伸ばせば届くはずなのに届かなくて、届いちゃいけなくて、苦しかった。
でも、それでもいいって。
君の隣に居ることが許されなくても、遠くからでもいいから想い続けたいと思ったの。
ーーーー……でも。
想い続ける恋は今日で終わりにするんだ。
校門を抜けたら、すぐ君に会いに行くよ。
想っているだけじゃ変わらない。
伝えないとわからない。
伝えないと届かない。
蒼ちゃん、あなたが好きです。