幼なじみが、先生で。
蒼ちゃんのすぐ足元にキラキラ光る何かが見える。
蒼ちゃんが落としたのかな……………?
どうやら蒼ちゃんは気づいてない。
わたしが後ろに居るのも全く気付かないし、案外鈍いのかもしれない。
距離が縮まるたびに原形が見えてくる落し物にはどこか見覚えがあった。
これって……………。
ゆっくり手を伸ばすと、光を反射して光る“それ”はとても懐かしい感触がした。
やっぱりそうだ、このハート型には見覚えがある。
小さい頃、わたしが蒼ちゃんにプレゼントしたシーグラスのキーホルダーだった。
こんなオモチャみたいな物………まだ持っててくれたんだ。
そう思ったらわたしの中で何かが弾けた。