幼なじみが、先生で。
「ひゃ、ひゃあ!?!?」
あまりの驚きに腰が抜け、地面にドスンと尻餅をついた。
「なっ、な………な………」
何してるの“この人たち”!?
「…………あら?あなた海里ちゃんじゃない。また覗き見?」
「誰だお前」
2人の第一声はほぼ同時だった。
視聴覚室を開けるとすぐ目の前。
濃厚なキスをしていた神崎先生と生徒手帳と同じ顔の彼、芹澤くんが居た。
「もうっ、いいとこだったのに………」
柔らかい髪の毛をふわりと揺らせば、わたしを見てため息までついている。
神崎先生は蒼ちゃんだけでなく生徒にまで手を出していたなんて……。
そんな考えが頭の中をグルグルと駆け回った。
「邪魔が入ったしあたしは帰るわ」
少し空いていたシャツのボタンをプチプチとしめながら神崎先生はすぐさま廊下へと消えていった。