クールを演じる私【後編】
実際、二人っきりになると何、話していいか分からない。
璃流蘭「何しに来た?」
総長の時のトーン。
翼や愛里紗と喋ってた時は違ったのにな。
北斗「見舞い。」
璃流蘭「その他にもあるんじゃないの?」
あるけど、聞いていいのか分からない。
北斗「あるけど。」
璃流蘭「どうせ、陽やルルに聞いたんだろ。」
お見通しってわけか。
北斗「ああ。璃流蘭が今まで家の事を全部背負って自由がなかったって。」
璃流蘭「自由なんてなかったね。それを言ったのは、ルルでしょ?」
わかってるのか?
北斗「そうだけど、どうして?」
璃流蘭「ルルが翔さんと付き合った頃にルルに暴言はきまくった事あるから。私は自分の感情にも自由を持てないって。」
暴言はきまくったって…。