クールを演じる私【後編】
《璃流蘭SIDE》
北斗…。
私のことで脅されてること、知ってるよ。
だけど、北斗も私と同じで人に頼らない。
だから、誰にも相談してないんだろうな。
北斗が無事であることしか祈れない。
何もできない自分が悔しい。
北斗「璃流蘭…。」
璃流蘭「なに?」
北斗「ここに座って。」
なんで、ソファーの前?
とりあえず、座るけど。
真後ろのソファーには北斗が座るわけで、普通に抱きしめてくるよな。
璃流蘭「後ろの方が良い?」
なんて言葉をかけていいか分からない。