クールを演じる私【後編】

【屋上】
《翼SIDE》

みんなには、教室にいてもらう様に頼んで、屋上にきた。

リルが素の自分にこだわるのには、理由がある事を知っている。

翼「北斗はaquaのリルを愛してんだな。」

璃流蘭「前もそうだった。リル自身を愛してくれる人なんていないんだよ。」

愛里紗を好きになっていなければ今すぐにでも抱きしめてやりたい。

だけれど、俺には愛里紗がいる。

翼「北斗に言ってみれば?aquaじゃないリルを愛してって。」

璃流蘭「言えるわけがない。私からaquaをとったら、普通のそこらへんの女と同じになる。」

言ってる事が矛盾してんだけど。

翼「言ってる事、矛盾しすぎだろ。」

璃流蘭「わかってるよ。aquaの私も確かに愛して欲しいけど、aquaじゃない時の私も愛してほしいの。」

小さい頃から一緒にいるから、よくわかる。

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