〔恋愛小説ミリしらが書く〕 司書と王子様
「…クーラーも効いてるし、快適なのは間違いないんだけ…………どっ?」
ひらり、と本から何かが落ちた
それは今しがた通した本に挟まっていたらしい………栞だった。
栞の忘れ物は珍しいことではないし、扱いにも慣れていた。そんなことよりも、私はそのデザインに見とれてしまう。
銀や、ガラスを使った本格仕様、様々な色が入り交じり、その中心には白い鳥が羽ばたいている。
さながらステンドグラスを使った芸術品みたいだった。
「………すごい……綺麗…」
少しのあいだ、その栞に目を奪われ……
はっとして備品であるパソコンを弄る。
落し物である以上、早急に持ち主に届ける必要がある。
幸い、履歴を見れば貸出した人と学年がひと目でわかる仕様になっており、こういう時には重宝している。
ひらり、と本から何かが落ちた
それは今しがた通した本に挟まっていたらしい………栞だった。
栞の忘れ物は珍しいことではないし、扱いにも慣れていた。そんなことよりも、私はそのデザインに見とれてしまう。
銀や、ガラスを使った本格仕様、様々な色が入り交じり、その中心には白い鳥が羽ばたいている。
さながらステンドグラスを使った芸術品みたいだった。
「………すごい……綺麗…」
少しのあいだ、その栞に目を奪われ……
はっとして備品であるパソコンを弄る。
落し物である以上、早急に持ち主に届ける必要がある。
幸い、履歴を見れば貸出した人と学年がひと目でわかる仕様になっており、こういう時には重宝している。