〔恋愛小説ミリしらが書く〕 司書と王子様
次の日の昼休み、私は高等部1の3、と書かれた教室の前に立っている。
暁月さんの教室だ。
私は高等部1の5、同じ学年なら知っていてもいいはずだけど
なんせ私は高等部の時からこの学校に来たし入学から2ヶ月ほどしか経っていないので、その辺は甘く見ようと思う。
2ヶ月しか経っていないのにどうして雑用仕事が板についているんだろ…
忘れ物を届けるのはしょっちゅうあることなのであまり緊張はしていない、その上、出席番号も把握済み、さらに今はまだ席が出席番号順なので今回のミッションは余裕と言える!
影薄く教室に忍び込み、暁月さんの席を見る……が、無人。
なるほど…席にはいないか…。
それなら仕方ないと、咳払い。優等生ぶった、生真面目そうに聞こえる声を作り
「……暁月、伶さんは居られますか?」
瞬間。教室に騒がしく響いていた声が、止まった。
暁月さんの教室だ。
私は高等部1の5、同じ学年なら知っていてもいいはずだけど
なんせ私は高等部の時からこの学校に来たし入学から2ヶ月ほどしか経っていないので、その辺は甘く見ようと思う。
2ヶ月しか経っていないのにどうして雑用仕事が板についているんだろ…
忘れ物を届けるのはしょっちゅうあることなのであまり緊張はしていない、その上、出席番号も把握済み、さらに今はまだ席が出席番号順なので今回のミッションは余裕と言える!
影薄く教室に忍び込み、暁月さんの席を見る……が、無人。
なるほど…席にはいないか…。
それなら仕方ないと、咳払い。優等生ぶった、生真面目そうに聞こえる声を作り
「……暁月、伶さんは居られますか?」
瞬間。教室に騒がしく響いていた声が、止まった。