平安絵巻 続き


しばらく、湖を見ていた。




『姫様~~?姫様~~?』


遠くから呼んでいる声が聞こえた。






さぁ、元の場所に戻ろう。






『ここにいらっしゃったのですか?
 探しましたよ!!
 姫様は、高貴な姫君。
 このような所に行かれたら何と言われる か。』



『すみません。久しぶりに湖を見ました。
 こんなにも輝いてたとは…。』




湖を見ている鶴の君の横顔は光り輝いていた。






『さぁ、行きましょう。
 母上が待っておられる。』






< 1 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop