遊び人に恋をして
谷口が出て行き、俺が図書館に入る。


「未久。」


ビクッ!


「み、見てたの!?」


「あいつの告白OKしたのかよ。」


「倉科くんに言う必要はないと思うけど。」


相変わらず、俺には冷たい。
 
しかも、さっきの奴には翔太って下の名前で

呼んでたくせに。


あいつには笑ってたくせに。


「携帯。貸せよ。」


「は?無理。

ちょ、返してよ。」


強引に未久の携帯を抜き取る。


素早くメアドと電話番号を登録して

さっきの谷口のメアドは消す。


「ちょ、倉科!

あんた何してんのよ。なんで消すのよ。」


「あいつの告白OKした?」

もう一度聞く。


< 18 / 42 >

この作品をシェア

pagetop