遊び人に恋をして
ハァハァ。


「どこ!?」


どこにいるのだろう。


倉科がいそうなとこは全部探した。

屋上、図書館、中庭。


どこにもいない。


その時。


「直人ー。誘ってくれてありがと。

久しぶりに楽しませてね?」


直人!?

声の方に走ると

女の人と空き教室に入る姿。


やっぱり。やっぱりそうだよね。

倉科は遊び人だもん。

もともと私はその一人に入ってしまっただけの

被害者にすぎない。


ただそれだけだったの。

< 27 / 42 >

この作品をシェア

pagetop