遊び人に恋をして
それから私は今までのことを忘れるために

必死になった。


元通りになるだけ。いつものあまり表情を出さない私に戻るだけ。


「───く。未久!」


「へ?あ、なに?」


「最近ぼーっとしてるけど大丈夫なの?」


こーやって奈々実に心配されることも増えた。


「う、うん。保健室に言ってくる。」


奈々実に心配かけないためにも保健室にいく。


サボリだけど、先生は何も言わないで休ませてくれる。


やっぱり凄く良い先生。

多分!私が無理してることを察しているのだろう。


ガラガラ

「先生。休まして。」

「うん。自由に使えよ。」


いつものベッドに寝ころんで、天井をしばらく見つめる。


あー、眠いや。昨日全然眠れなかった。

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