もう一度、恋をしよう。


「でも僕、美桜ちゃんに手紙送るから」


…どうして?奏多くん。

昨日だって、いつも通り笑ってたじゃん。


私を悲しませない為に、わざと笑ってくれてたの?


……だとしたら、全然嬉しくないよっ!!


「奏多くん…大事な話ってこの事?」


私は聞きたかった質問を奏多くんにぶつける。


……お願い。

「違うよ」って言って……!!



「……うん」


私の祈るような気持ちとは裏腹に、奏多くんは静かに頷く。


「……な、んでよ……」


涙が止まらない。


声が震える。


頭の中がぐちゃぐちゃ。
< 21 / 102 >

この作品をシェア

pagetop