もう一度、恋をしよう。
お母さんは理由を聞かずに、泣いてる私を優しく受け止めてくれる。
「………辛かったわね、美桜。」
私の背中を摩りながら、私を抱く力を少し強めるお母さん。
「………うん。」
私はただ、頷く事しかできない。
会いたいのに……会えなくて。
大好きなのに、
「大嫌い」と言ってしまった。
ーー……ピンポーン♪
その時、突然家のインターホンが鳴ってお母さんは私の身体を一旦離す。
「……誰かしら?」
お母さんは首を傾げながら呟く。
私は鼻をすすりながら、お母さんと顔を見合わせる。
すると、ノックもせずにお父さんが部屋の中に入って来た。