もう一度、恋をしよう。




教室に戻って、先生から受け取った成績表を見て二人で落ち込む。


大丈夫かな…?こんな成績で。



先生との個人面談も、だんだんと憂鬱になってきたこの頃。




寄り道をせずに家に帰ると、珍しくお父さんが私より先に帰宅していた。




「おかえり、美桜。」




「あれ?お父さん、今日は仕事早く終わったの?」




「……あぁ、まぁな。」



…お父さんの様子がいつもと違う。


ソファに座るお母さんも、なんだか難しい顔をしている。




「……二人して、どうしたの?」




少し重い空気が漂う中、私はお母さんとお父さんに問いかけた。
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