もう一度、恋をしよう。
私に言わない理由




北川高校の受験を終えて、私は地元に戻って来ていた。




「美桜、おはよ!
受験お疲れさんっ!!」




「おはよ!大和もねっ!!」




私はいつものように、大和と一緒に登校する。


大和と歩きながら風景を改めて見ると、私の住む地元は田舎だなー…と今更ながら思う。



地元は都会みたいに高いビルなんて周りにはないし、辺りは山に囲まれている。


…でも私は、自然に囲まれているこの街が好きだ。

空気は澄んでいておいしいし、晴れた日の夜は星が綺麗で。


有名なお店なんてまるでないけど、食堂のおばちゃんが作る料理はどこのお店より美味しいと思う。




「ってか大和は、どこの高校を受験したの?」




そういえば、何だかんだ忙しくて大和がどこの高校を受験したのか聞いてなかった。


真央は地元の高校を受験したってメールが送られて来た。
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