もう一度、恋をしよう。

「大和くんから聞いた時、驚いちゃったよ。」




「…そうなんだ。」




真央の様子からして、大和が県外の高校を受験したっていうのは本当だと思う。


だけど、大和が私にだけ言わない理由って何なの？

考えても答えは出なかった。




「…私ね、大和くんに告白したんだ。」




次に真央から聞いた言葉に私は驚く。




「…真央、大和が好きだったの？」




「……うん。」




…全然、気づかなかった。
真央が大和の事を好きだったなんて。


それなのに私、大和の事で悩んでた時いつも真央に相談しちゃって…知らず知らずのうちに真央を傷つけてたんだ。




「……ごめんね。」




真央にどんな言葉をかけていいか分からず、私はただ謝る事しか出来ない。