幼なじみの溺愛が危険すぎる。
「玲音、飲み過ぎだよ。
お酒なんて飲んだことないのに…
もうすぐうちのお母さんが帰ってくるから私も帰らなきゃ」
そう言って起き上がろうとするものの、
玲音は私の手首を強く掴んだまま。
「あー、もうっ!離してっ!」
手足をバタつかせて起き上がろうにも、
両手をベッドに張りつけられているうえに
玲音が上に乗っかっているから、全く身動きがとれない。
「もう、玲音!!
離してって言ってるのっ!!」
「りりちゃんはさ、なんにもわかってないよね?」
「なにが?」
そのまま、玲音はゆっくりと私に顔を寄せた。
「玲音?……どうしたの?」
「ふふっ」
お酒くさい息を吹きかけられて、思わず顔をしかめる。