幼なじみの溺愛が危険すぎる。
まだ残念そうにしているお母さんをちらりと見つめる。

お母さんはきっと男の子が欲しかったんだろうな。


『私、子供は絶対女の子が良かったの。
だから、りり花が生まれてくれて本当に良かったわー♡』


なんて言ってるけど、あれ、絶対、社交辞令ってやつだ。


だって、小さい頃から私が習わされてきたのは空手に剣道、合気道。


名門サッカークラブの選抜テストまで受けされられたこともある。

幸い不合格だったけど。


おかげで腕力だけは誰にも負けない。


お母さんは私のことを格闘家ばりに逞しく育てあげたくせに、

ヘタレの玲音のことを我が子みたいに可愛がっている。


なんだかものすごく矛盾を感じる……

それにしても、大きいベッドって…

意味わからん…
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