幼なじみの溺愛が危険すぎる。
家に帰ると、ソファの上で膝を抱えて座りながらため息をついた。


玲音は今頃、黒川さんと一緒にいるんだろうな。


玲音のために夕飯を作る必要はもうないんだ…


楽になったはずなのに、気持ちは落ち込んだまま。


自分のためだけに夕飯を作る気にはなれない…



こんなことなら、沙耶ちゃんと一緒に遊 びに行けば良かったかな…




お腹が空いたから冷蔵庫に入ってたものを適当につまんだけど、

パサパサとしていてなんの味もしなかった。



一人の夜がこんなに淋しいものだなんて知らなかった。



一人で見るテレビって、なんだかつまらない…



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