幼なじみの溺愛が危険すぎる。
「園長先生こそ子供達と園庭で遊ぶなんて珍しいですね?」


職場体験でこの保育園を訪れたときには

園長先生はずっと職員室で事務仕事をしていた。


「実はね、最近保護者からの要望もあって夜8時まで保育時間を延長したんだよ。

役所の許可も下りてね。

そしたら予想以上に希望者が多くて人手が足りなくなっちゃったんだよ」


顎にたくわえた白いヒゲをなでながら、園長先生が疲れた表情を浮かべた。


「大変ですね…」


「すぐには補助の先生も見つからないからね…」


園長先生との話を終えて、

園庭で桜ちゃんと遊んでいると、他の子たちも集まってきた。


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