幼なじみの溺愛が危険すぎる。
翌日、学校に向かうバスのなかで星薇女学園の女の子たちと一緒になった。


思わず玲音の制服の裾をぎゅっとつかむと
玲音が目の前に立って視界を遮ってくれた。


綺麗な校舎と可愛いセーラー服に憧れて絶対に星薇女学園を受験しようと決めていたけれど、


玲音から星薇女学園にまつわる呪いの話を毎晩聞かされていたら、


受験するのが怖くなってしまった。


結局、星薇女学園ではなくて玲音と一緒に通える家から一番近くにある共学に通うことにした。



今では星薇女学園の制服をみるだけで玲音の話を思い出してゾッとする…



バスの中で星薇女学園の制服を見てまだ怯えている私に気づくと、

「大丈夫だよ、りりちゃん」

と、玲音が頭をポンポン叩いてくれたけど…


やっぱり、怖いものは怖いっ…
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