幼なじみの溺愛が危険すぎる。
「りり花、彼氏が欲しいとか思わないの?」
サンドイッチを食べながらそう訊ねる沙耶ちゃんに、苦笑いで答える。
「うーん…あんまり思わないかも。
そもそも私より強い人が身近にいない」
道場に通ってた頃には私より強い人なんてゴロゴロいたけれど、
高校受験を機に空手も合気道も剣道もやめてしまったので
私より強い男子にはなかなかお目にかかれなくなってしまった。
なにより、男の子を好きになるって感覚が
正直私にはまだよくわからない。
すると、沙耶ちゃんが小さくため息をついた。
「りり花より強い人かぁ。それはなかなか難しいよね… だって、りり花、有段者なんでしょ?」
「どれも初段どまりだよ?」
「…十分だと思う」
「もうちょっと背が伸びれば、いいところまでいけたかもしれないのになぁ…」
小学生のころ学年で一番身長が高かった私は、
残念ながらそのまま成長が止まってしまって今ではすっかり背の低い方になってしまった。
背が低いのは空手も合気道も不利なんだよなぁ……
背が低いことを生かせるほど機敏じゃないし。
「なんだかよくわからないけど、りり花の好きになる人は強くなきゃいけないのね?
あんなカッコいい幼なじみがいたら、私なら絶対彼氏にしちゃうけどな」
「そういうもの?」
サンドイッチを食べながらそう訊ねる沙耶ちゃんに、苦笑いで答える。
「うーん…あんまり思わないかも。
そもそも私より強い人が身近にいない」
道場に通ってた頃には私より強い人なんてゴロゴロいたけれど、
高校受験を機に空手も合気道も剣道もやめてしまったので
私より強い男子にはなかなかお目にかかれなくなってしまった。
なにより、男の子を好きになるって感覚が
正直私にはまだよくわからない。
すると、沙耶ちゃんが小さくため息をついた。
「りり花より強い人かぁ。それはなかなか難しいよね… だって、りり花、有段者なんでしょ?」
「どれも初段どまりだよ?」
「…十分だと思う」
「もうちょっと背が伸びれば、いいところまでいけたかもしれないのになぁ…」
小学生のころ学年で一番身長が高かった私は、
残念ながらそのまま成長が止まってしまって今ではすっかり背の低い方になってしまった。
背が低いのは空手も合気道も不利なんだよなぁ……
背が低いことを生かせるほど機敏じゃないし。
「なんだかよくわからないけど、りり花の好きになる人は強くなきゃいけないのね?
あんなカッコいい幼なじみがいたら、私なら絶対彼氏にしちゃうけどな」
「そういうもの?」