幼なじみの溺愛が危険すぎる。
「……雨の日のバスって憂鬱じゃない?すごく混むし」


びっしょりに濡れた傘からは水がポタポタとしたたり落ちる。


湿ったスカートが肌にペタリとくっついて気持ち悪い。


「じゃあさ、そんな憂鬱な気分吹き飛ばしてあげようか?」



「どうやって?」



「こうやって♡」



と、混んだバスのなか、玲音がゆっくりと顔を近づけてきた。




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