幼なじみの溺愛が危険すぎる。
「あー、りりちゃん先生だー!」
「みんな、おはよーっ!」
保育室に入ると、わっと子どもたちが集まってくる。
集まってきた子ども達ひとりひとりに声をかけ終わると、
離れたところにポツンと一人で座ってる男の子に近づいた。
「伊吹くん、おはよっ!」
モジモジと下を向いたままみんなの輪に入れない伊吹くんの手を取り、園庭へ連れ出す。
おっとりしている伊吹くんは、
次から次へとめまぐるしく遊びを変えていく男の子たちの輪のなかにはなかなか入れない。
そこでお砂場で遊んでいる女の子たちのところへ連れて行った。