幼なじみの溺愛が危険すぎる。
お弁当の時間になると、子どもたちのテンションはパワーアップ。
子どもたちにとってはお楽しみのお弁当の時間も、先生たちにとってはまさに戦場……
休日ここでアルバイトするようになって5分でお昼ご飯を食べられるようになった。
お昼ご飯を食べられないままお昼寝の準備に入ってしまうこともよくある。
「先生、伊吹くん、お弁当を床に落としちゃったー!!」
「えーっ!」
担任のゆうこ先生がバタバタと駆けつけてひっくり返ったお弁当を片付ける。
「伊吹くんのお弁当、どうしたらいいですか?」
雑巾で床を拭きながら、ゆうこ先生に訊ねる。
普段は給食だから、万が一ひっくり返してしまっても予備があるけれど今日は月に1度のお弁当デー。
みんなが楽しみにしているお母さんのお弁当を食べられる日だ。