幼なじみの溺愛が危険すぎる。
「伊吹くん、アレルギーはないはずだけど一応お母さんに電話で確認して、

コンビニでおにぎりかサンドイッチを買ってくることになるわね。

りりちゃん先生、頼んでもいい?」


「はいっ」


私とゆうこ先生の話を隣で聞きながら、

伊吹くんは真っ赤に泣きはらした目でじっと床を見つめている。


床には星やクマの形に型抜きされたにんじんや、ハンバーグが転がっている。



「ホント、伊吹くんて鈍臭いよねー」


「昨日も牛乳こぼしてたよね…」


そんな伊吹くんを見て女の子たちがコショコショと内緒話を始めた。



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