幼なじみの溺愛が危険すぎる。
食事を終えた玲音は、ソファでゴロゴロしながら片隅に置かれた雑誌に手を伸ばした。
「……りりちゃん、これなに?」
玲音がそう言って顔をしかめた。
「ああ、それね、中学まで通ってた空手道場の館長が送ってくれたの。
道場の子が特集されてるんだよ。
流山颯大(ながれやま そうた)って、玲音、覚えてる?」
「全然、全く覚えてない」
「一コ上のめっちゃ強い人でさ、まだ高校生なのに小学生の指導員もしてるんだって。
小学生の頃から颯大は無敵だったからなぁ。
エリア大会で3年連続優勝だって。すごいよね」
「ふーん…」
「でもね、その雑誌を学校で読んでたら沙耶ちゃんに呆れられたの。
女子力低すぎるって。
私からすると沙耶ちゃんの好きな禁断モノのマンガの方が理解できないんだけど…」
「へー…」
玲音は、興味なさそうにその雑誌を閉じるとポイっと床に投げて
ソファから体を起こした。
「……りりちゃん、これなに?」
玲音がそう言って顔をしかめた。
「ああ、それね、中学まで通ってた空手道場の館長が送ってくれたの。
道場の子が特集されてるんだよ。
流山颯大(ながれやま そうた)って、玲音、覚えてる?」
「全然、全く覚えてない」
「一コ上のめっちゃ強い人でさ、まだ高校生なのに小学生の指導員もしてるんだって。
小学生の頃から颯大は無敵だったからなぁ。
エリア大会で3年連続優勝だって。すごいよね」
「ふーん…」
「でもね、その雑誌を学校で読んでたら沙耶ちゃんに呆れられたの。
女子力低すぎるって。
私からすると沙耶ちゃんの好きな禁断モノのマンガの方が理解できないんだけど…」
「へー…」
玲音は、興味なさそうにその雑誌を閉じるとポイっと床に投げて
ソファから体を起こした。