幼なじみの溺愛が危険すぎる。
幼なじみは反抗期。

お風呂あがりにタオルで髪の毛を乾かしながら麦茶を飲んでいると、

玲音と目が合った。


「りりちゃんはさ、俺といてドキドキすることって全くないの?」


「全くないよ?」


「だよね…そんなカッコしてふらふら歩き回ってるくらいだからね」


玲音がわざとらしく大きなため息をつく。


「玲音だって、お風呂上がりにパンツ一枚で出てくるでしょ?」


「ま、そうなんだけどさ。

あのさ、俺以外の男の前でそんなカッコしたら絶対ダメだよ?間違えなく襲われるから」


「このカッコ、ダメ?」


着ているショートパンツとタンクトップをじっと見つめる。

だって、お風呂上がりで暑いし、一応ブラトップになってるし…

なにより、玲音しかいないし……


「フツーに考えてアウトだよね」


テーブルに頬杖をつきながら玲音が答える。


このカッコ、アウトなんだ……


でも、玲音以外の男子の前でこんなカッコしないし。


なにより……


「玲音は襲ったりしないでしょ?」


それを聞いた玲音はピクリと眉を動かした。
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