幼なじみの溺愛が危険すぎる。
「ねぇ、ねぇ、りりちゃん…」


ストラップに手を伸ばしたその女の子は

ストラップではなく私の人差し指をギュッと握って笑っている。


くぅ……


癒されるっ!


「ねぇ、りりちゃんてばっ!!!」


「なに?」


「もう、俺の話、全然聞いてないじゃん!」


「ごめん、ごめん、なんだっけ?」


ふくれっ面をしている玲音に適当に返事を返す。


「あのさ、昨日サッカー部でさ…」


玲音の話を聞きながら、

目の前の小さな女の子の手のひらをぎゅっと握っては放して遊ぶ。


このムニュムニュの小さな手のひら
たまらないっ…


2歳くらいかなぁ…


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