幼なじみの溺愛が危険すぎる。
バス停に向かう途中、グラウンド横を走り抜けると

サッカーボールを追いかけている玲音のことを、フェンス越しに見つめている黒川さんの姿が目に入った。

そっか、黒川さん、いつも玲音のこと見てたんだ…。
全然気がつかなかった。


病院行きのバスに滑り込みで間に合い、バタバタと車内に乗り込む。


空いている座席に座り、ふーっと長い息を吐いた。
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