幼なじみの溺愛が危険すぎる。

「もしかして、最近の嫌がらせってあの子の仕業？」


隣を歩いていた沙耶ちゃんが眉をしかめる。


「黒川さん、あんまりいい評判聞かないよ。


私、同中だったけど、中学の頃から彼女がいる男子にばっかり声かけてたんだよね」


「そうなの？」


「私の友達でも彼氏盗られて泣かされた子が何人もいるもん。

あの子、りり花にべったりくっついてる玲音くんのことが欲しくなっちゃっただけなんじゃないかな…

玲音くん、人気あるから」



「まさか…」


とてもそんなことをするような子には見えない。


それにしても、このままっていうのもなぁ…


あー、なんだかモヤモヤするっ！