キミの心に届くまで
「あ……うん」
ズキンと胸の奥が痛んだけど、必死に冷静を装いながらおまけに愛想笑いまで浮かべる。
きっと……ううん絶対に、あたしはバカだ。
笑いたくもないのに笑って、2人を応援するフリなんかしちゃって。
本当にバカだよ。
苦しくてツラいのに。
だけどね、無意識にそうする自分が板についてる。
悟られないように、バレないようにするのに必死だった。
「良かった〜!本当にごめんね!でも、陽良は友達多いし、しっかりしてるから大丈夫だよね!」
そんなあたしを見て、すずも安心したように笑顔を見せた。