キミの心に届くまで


返事の代わりに鋭く睨まれ、あまりの怖さにたちまち何も言えなくなる。


2個目のボタンまで外すと、片桐は自分のシャツのボタンを外して、シャツと中に着ていたTシャツを脱いだ。



露わになったその筋肉質な胸板は、当たり前だけど女のあたしのものとは全然違っていて。



腹筋が割れて、まるで大人の男の人のような体をしていた。


そして再び覆い被さられ、首にヌメッとした変な感触がする。


舌で舐められたんだということを、あたしは一瞬で理解した。



ねぇ、待ってよ……。


こんなの……こんなの。


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