キミの心に届くまで


弱さをさらけ出す……?



「それが、お前にとっての強さなんじゃねーの?」



意外だった。


だって、弱さを誰かにさらけ出すことが強さだなんてありえないよ。


耐えることが強さでしょ?



「このままだといつか潰れるぞ、お前の心」



「え……」



一瞬見間違いかと思うほど、片桐が悲痛な顔をしているのを見てハッとした。



眉を下げて今にも泣き出しそうなほど、苦しそうな顔をしている。


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