キミの心に届くまで


「かた、ぎり……?」



どうしたの……?


何があったの?


そう思わざるをえないほど、何かツラいことがあったんじゃないかと心配になる。



それと同時にドキッとした。


今まで感情を表に出さなかったのに、今日の片桐はあたしの知ってるいつもの片桐とあまりにも違いすぎて。



「お前みたいにひとりで溜め込んで、心が潰れた奴を知ってるんだ」



「え……?」



心が潰れた……?


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