キミの心に届くまで


「っていうか、このまま学校に来てくれない方があたしらにも都合がいいじゃん。あんな性格ブス、もう二度と来なかったらいいのに」



ーーバンッ



ワナワナ震える両手を、机の上に思いっきり叩き付けた。



大きな音に教室内は一瞬で静まり返り、みんな何事かとあたし達に注目する。



「性格ブスは……そっちでしょ!?」



「なっ……!」



あまりにもムカついて、今までにないくらい低い声が出た。



鋭く睨み付け、勢いでそのまま立ち上がったあたしはいても立ってもいられなくなって教室を飛び出した。



すず……ごめん。


ごめんね。


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