キミの心に届くまで


学校帰り、家が反対方向だったあたし達がよく来てた小さな公園。



曇ってて風も吹いてるから、ちょっと寒さを感じる。


そのせいか、公園に遊びに来てる人はいなかった。



嗚咽を漏らして泣くすずをベンチに座らせ、どうしたらいいかわからずにただ背中をさする。



どうしてすずが謝っているのか、その理由がわからなくて困惑した。


こんな展開になるなんて思ってもみなかったし、まさかすずが自分を責めていたなんて考えてもなかったから。



「ひ、よ……っ、あたし……っいつも、迷惑かけてた……よね?」



涙ながらに話し出したすず。


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