キミの心に届くまで
鍵が閉まっていたから、ここにはあたしの他には誰もいなかった。
爽やかな春の心地いい風が、髪をさらってそよそよ吹く。
まだお昼前だから、ポカポカしてて気持ち良い。
今日から新しい生活が始まるんだ。
だけど、もうずっと心の中には何かが足りない。
心にぽっかり穴が開いて、それはどうやったって埋めることが出来ななかった。
何か大切なものを失ってしまったような、いいようのない寂しさ。
それが満たされる日は来るのかな……?